ふとした瞬間に、「なんだか老けた？」と、肌のたるみが気になる方も多いのではないでしょうか。
テカリや黒ずみなど、毛穴にまつわる肌トラブルはさまざまありますが、年齢とともに気になるのが毛穴のたるみです。
たるみ毛穴は皮膚の重みに毛穴が引っ張られて、毛穴が涙型の形状になった状態です。
たるみ毛穴があると実年齢よりも老けた印象を与えます。今回は、そんなたるみ毛穴のケア方法についてご紹介します。
たるみ毛穴に悩んでいるという方はぜひ、参考にしてみてください。
たるみ毛穴の原因
・加齢による毛穴のたるみ
たるみ毛穴の主な原因は加齢によるものです。
肌はコラーゲンやエラスチンといった美肌成分によってできています。コラーゲンは、肌のハリに欠かせない成分であり、真皮の主成分でもあります。また、エラスチンは、肌の弾力を保つために重要な成分です。これらの美肌成分は年齢とともに減少し、それによって肌のハリや弾力が失われてしまいます。
また、加齢によって筋肉が衰えることも毛穴のたるみに関係しています。骨と皮膚をつなぐ表情筋がたるむことで、肌も一緒にたるんでしまうのです。表情筋を鍛えるためにも、日頃から笑顔で過ごすことを心がけてみましょう。
・乾燥によるハリ不足
たるみ毛穴は乾燥によるハリ不足も原因となります。
肌の潤いは、肌にもともと備わっているバリア機能によって保たれていますが、乾燥することで、肌のバリア機能がは低下し、ハリもなくなってしまいます。
また、肌が乾燥していると、肌を守ろうと過剰に皮脂が分泌されるため、毛穴の開きが悪化します。ハリがなく毛穴が開いた状態では、毛穴は重力に負け、たるんでしまい、たるみ毛穴の原因となるのです。
ベタつきが気になるからと過度に洗顔を行うと必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって肌が乾燥するということにもなるので、洗いすぎには注意しましょう。
・紫外線によるダメージ
毛穴のたるみは紫外線によるダメージも影響します。
紫外線は肌の奥まで到達し、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリを支える構造を変性させます。
それにより、肌の弾力は失われ、たるみが生じます。また、長年、紫外線を浴び続けることで、肌の細胞は劣化し、コラーゲンの合成自体が低下してしまいます。
紫外線はたるみだけでなく、シミやシワなどの肌の老化を促進させてしまうため、日頃から紫外線対策をすることが重要です。
たるみケアの方法
・保湿ケアをしっかり行う
肌の状態を健康に保つには、保湿が基本です。
元々、男性の肌は女性に比べて水分が蒸発しやすく、乾燥しがちですが、年齢を重ねるごとに、肌そのものが持っている保湿機能はさらに低下します。
保湿をしっかり行うために、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンといった代表的な保湿成分が含まれる化粧水を選びましょう。
また、化粧水だけでは水分は蒸発してしまうので、化粧水の後は、乳液やクリームを使って潤いを閉じ込めることも忘れないようにしましょう。乳液のベタつきが気になるという方は、さっぱりしたテクスチャー（塗り心地）のものを選びましょう。
・紫外線対策を徹底する
たるみケアに紫外線対策は欠かせません。
紫外線は肌の奥まで到達し、肌の老化を促進させます。紫外線のダメージはすぐには現れませんが、蓄積していきます。
特に男性は日焼け止めを塗らない方が多く、何もしないままでいると30代を過ぎたあたりから、見た目の肌状態に明らかな差が現れます。
今はそれほど気にならないという方も、早めの対策をオススメします。紫外線対策の基本は日焼け止めです。
紫外線は雨の日も晴れの日も存在するので、1年を通して塗るようにしましょう。他にも、帽子やサングラスなど自分にあった対策を取り入れてみましょう。
・生活習慣を整える
たるみ毛穴を改善するには、外からの対策に加えて、体内からのケアも大切です。
新しい肌が生まれ、古い肌が外に押し出される仕組みのことをターンオーバーと言いますが、生活習慣を整えることでターンオーバーが正常に働き、肌を健康に保つことができます。
また、ターンオーバーは睡眠中に活性化するため、睡眠不足の状態では、ターンオーバーが十分に行われず、肌荒れなどのトラブルを引き起こします。しっかり睡眠を取りましょう。
食事も健康な肌を作るのに欠かせません。栄養のバランスが偏ると、肌トラブルを引き起こすことになります。タンパク質やビタミンなど肌を作る材料となる栄養をバランスよく摂取するようにしましょう。
まとめ
今回は、たるみ毛穴のケア方法について紹介しました。
たるみ毛穴の改善には、スキンケアに加えて、睡眠や食事、紫外線対策など、日々の生活習慣が重要になります。
肌は年齢を重ねるごとに変化しますが、たるみ毛穴を放置していると、どんどん老け顔になっていきます。若々しい肌を保つためにも、紫外線対策や、規則正しい生活を日頃から意識していきましょう。
